理念は、飾るための言葉ではありません。
利用者さまへの支援、仲間との働き方、会社としての選択。答えが一つではない場面で、私たちが同じ方向へ戻るための言葉です。

目次
MISSION|人生に、医療を。
病気や障害があっても、人生は続いていく。
そして、病気や障害があることで、その人の可能性まで閉ざされてはいけない。
- 住み慣れた家で過ごすこと。
- 家族と食卓を囲むこと。
- 学校へ行くこと。仕事をすること。
- やりたいことに挑戦すること。
- 自分らしい生き方を選ぶこと。
医療の役割は、命を守ることだけではありません。その人が持つ可能性や、人生の選択肢を守り、広げていくことも医療の役割だと、私たちは考えます。
人生に、医療を。
それが、アトリエのMISSIONです。
「好き」が、その人らしさを連れてきた
ある利用者さまとの訪問でのことです。脳腫瘍の影響で、身体の片側へ注意を向けにくい状態が残っていました。病院からの申し送りには、「環境調整が難しい」「食べ残しが多い」「麻痺側の安全管理が必要」といった情報が並んでいました。
訪問を重ねる中で、奥さまにその方が好きだったものを伺うと、「松山千春が大好きなんです」と教えてくださいました。
そこで、普段は注意を向けにくい側から、そっと曲を流してみました。
すると、ゆっくりと音のする方へ顔を向けられたのです。重い失語症がありながら、やがて小さな鼻歌まで聞こえてきました。
その瞬間、病名や障害だけを見ていては気づけない、その方らしさが確かにそこにありました。
私たちは、エビデンスを大切にします。同時に、その人の「好き」や大切にしてきた時間も、支援を考える大事な手がかりにします。病態を正しく理解したうえで、暮らしを見る。それが、アトリエの医療です。
※個人が特定されないよう、事例の一部を調整しています。
VISION|医療業界に、正の循環を。
私たちが考える「正の循環」は、質の高い医療を提供し、早く正確な地域連携で必要な支援へつなぎ、その仕事を正当に評価して給与・待遇・環境で働く人へ還元することです。還元された力が、次の質の高い医療を生みます。
株式会社MEDICAL COMMONSという名前には、医療と医療、医療と利用者さま、医療と社会がつながる「医療の共有地」をつくりたいという想いを込めています。予防的な関わりで防げる入院や重症化を減らし、必要な人へ医療が届く地域を目指します。
VALUE|人を大切にする人を、大切にする。
利用者さまやご家族に誠実に向き合う人が、疲弊する組織にはしません。誰かを大切にする人自身も、安心して働き、正しく評価され、成長できること。それが、良い医療を続ける土台です。
訪問件数、移動時間、書類業務など、見えにくい仕事も可視化し、努力と姿勢が報われる仕組みをつくります。急性期で培った経験を在宅へつなげたい方も、子育てと両立しながら専門職として成長したい方も、キャリアを諦めなくてよい職場を目指します。
ATELIERISM|私たちの7つの行動指針
MISSION・VISION・VALUEを、日々の行動に落とし込むための7つの約束です。
1.病態ではなく、暮らしをみる。
エビデンスに基づいた医療を提供するのはもちろん、利用者様の暮らしに焦点をあてます。
2.笑顔で、謙虚に、誠実に。
相手を尊重し、分からないことを認め、感謝を忘れずに向き合います。
3.目の前の一人に、最善を。
常に完璧を出す必要はありません。今できる最善を考え、足りていない部分はチームでサポートします。
4|本質を見つめ、変化し続ける。
医療や介護を取り巻く環境は、常に変化しています。
医療技術、介護保険・医療保険制度、社会情勢、テクノロジー、働き方。昨日までの常識が、明日も正しいとは限りません。
過去の経験や成功体験だけにとらわれず、学び続ける。新しいものを知り、必要であれば取り入れ、自分たち自身も変わっていく。
ただし、変化すること自体を目的にはしない。
「誰のための医療なのか」という本質を見失わず、時代に合わせて進化し続けます。
5|一人で抱えず、人を頼る。
一人でできることには限界があります。
- 分からないことがあれば聞く。
- 困ったときには助けを求める。
- 自分より詳しい人がいれば、素直に頼る。
看護師、リハビリ職、医師、ケアマネジャー、介護職、福祉用具、行政、そして家族。
それぞれの専門性や経験を掛け合わせることで、一人では出せなかった答えが生まれます。
「頼ること」は弱さではなく、より良い医療を届けるための力です。
6|自己犠牲を、美徳にしない。
誰かを支えるために、自分自身を壊してはいけない。
長時間働くこと。休まず働くこと。無理を続けること。それだけが頑張ることではありません。
働く人にも、それぞれの人生があります。
- 家族との時間
- 自分の健康
- 趣味、学び、休息
それらを大切にできるからこそ、長く、良い医療を届け続けることができます。
自己犠牲ではなく、持続可能な働き方を選ぶ。それも、プロフェッショナルとして大切な責任だと私たちは考えます。
7|合理的に考え、人間的に動く。
医療には、冷静な判断が必要です。
エビデンス、数字、制度、効率、リスク。感覚だけではなく、事実をもとに合理的に考える。
一方で、その先にいるのは数字ではなく、人です。合理的には正しくても、その人にとって正しいとは限らないことがあります。
だからこそ、頭では合理的に考えながら、最後は相手の気持ちや背景を想像して動く。
合理性と人間らしさ、その両方を持つ。
それが、アトリエの仕事のあり方です。
言葉を、飾りで終わらせないために
この言葉を、利用者さまへの支援、採用、育成、評価、会議での意思決定に使います。迷ったときに立ち返り、行動を確かめ、必要なら仕組みそのものを変えていきます。
今後の採用ページ、ホームページ、社内資料でも、このMISSION・VISION・VALUE・ATELIERISMを共通の言葉として発信していきます。
作成・編集:アトリエ訪問看護ステーション
