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クライシスプランって何?精神訪問看護師必見

アトリエ訪問看護ステーションが取り組む「クライシス・プラン」

アトリエ訪問看護ステーションでは、精神のご利用者様に《クライシス・プラン》を積極的に活用しています。

クライシスプランとは?目的やメリットは?こういったことを説明していきます。

「体調が少しずつ崩れてきている気がするけど、どうしたらいいのかわからない…」
「誰かに相談したい。でも、何をどう話せばいいのか整理できない…」

そんなとき、あらかじめ「自分らしい対処法」を整理しておくことが、暮らしを守る大きな力になります。

クライシス・プランとは?

アトリエ訪問看護ステーション福井のクライシスプラン

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精神的な病気を抱えている方と医療スタッフなどの支援者が協力して病状の安定を目指すためのツールです。

体調や気持ちに波があるのは、誰にでもあること。大切なのは、「そのとき、自分がどうありたいか」を事前に見つめ直しておくことです。クライシス・プランは、そんな“もしも”に備える、いわば“自分で描く安心の地図”のようなものです。

なぜ今、クライシス・プランが必要なのか?

① 地域で暮らし続ける時代へ

精神科医療は「入院」から「地域での生活支援」へと大きく舵を切っています。
病院から地域へ。
その移行を支えるのが、私たち訪問看護の役割です。だからこそ、「暮らしの中での不調」にいち早く気づき、本人が望む形で支える準備が求められています。

② 早く気づけば、大きく崩れない

ちょっとした変化が「いつもと違うな」というサイン。その小さな兆しを見逃さず、支援につなげることで、不調の悪化を防ぐことができます。
クライシス・プランは、その「気づき」をみんなで共有し、すばやく動けるための土台になります。

③ 自分の人生を、自分で決める

「自分で選んだ対応を、自分が信頼する人と一緒に実行できる」
その感覚こそが、精神的な安定や自立につながります。
「誰かが決める支援」ではなく、「自分で描く支援」。
クライシス・プランには、その想いが詰まっています。

◆ どんなことを記載するの?

クライシス・プランには、たとえばこんな内容をまとめます:

  • 不調のサイン(例:夜眠れない、考えがまとまらない、緊張しやすい)
  • 自分なりの対処法(例:ひとりになれる時間を持つ、散歩、音楽を聴く)
  • 連絡をとりたい人・避けたい状況
  • どんな支援があれば安心か
  • 最悪の事態になったときの希望や手続き

◆ アトリエでの取り組み

アトリエ訪問看護ステーションでは、ご利用者一人ひとりと一緒に、このプランを丁寧に作成しています。

たとえば――
就労を目指すある方は、「不安が強くなると体調を崩しやすい」というご自身の傾向に気づかれていました。
そこで、不安のサインや対処法、頼れる人を一緒に整理したクライシス・プランをつくりました。
その結果、「不安なときに自分がどう動けるか」が明確になり、安心して次の一歩を踏み出せるようになりました。


◆ さいごに

不調や危機は、誰にでも起こる可能性があります。
でも、「自分に合った支援のかたち」を前もって見つけておけば、恐れすぎる必要はありません。

アトリエ訪問看護ステーションは、医療だけでなく、“その人らしい暮らし”を守ることを大切にしています。
クライシス・プランという道しるべを一緒につくりながら、安心して地域で暮らせる未来を描いていきましょう。

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